こんにちは！
アレルギーっ子を育てるママ×薬剤師のにこママです。
薬剤師歴10年、アレっ子ママ歴6年。
息子6歳：卵、乳、落花生、山芋アレルギー
アナフィラキシー2度経験、喘息持ち
アレっ子を育てる全てのママを応援しています！
皆さんは、いざというときエピペンを正しく使えますか？
ある日突然起こるアレルギー反応。
実際に保育園で誤飲し、息子がぐったり手足が冷えて嘔吐したとき、手が震えました。
そんな時、子どもの命を救ってくれるのが「エピペン」です。
この記事では、初めての方にもわかりやすいように、写真きでエピペンの使い方を解説します。
「使うことがないのが一番。でも、使えるようにしておくことが大事」
いざという時に役立つように、普段から使い方を把握しておきましょう！
エピペンってなに？どういうときに使うの？
エピペンは、アナフィラキシーという急激で重篤なアレルギー反応が起きたときに使う自己注射薬です。
エピペンは15ｋｇ以上の患者へ処方が可能です。
私が普段持ち歩く用に1本、保育園に保管用に1本処方してもらっています。
私が持っているこの本には、「症状チェックシート」や「応急処置マニュアルなど」アレルギーに関して詳しく載っています。
とてもしっかり記載してあり参考になるものばかりです。
独立行政法人環境再生保全機構の「食物アレルギー対応ガイドブック２０２１改訂版」参照
上記のリンクからこの本にあるチェックシートなどのPDFがダウンロードできたりするので、参考にしてみてくださいね。
こんな症状が出たら、アナフィラキシーの可能性！
- 繰り返す嘔吐
- のどの違和感、息苦しさ、咳
- 意識がぼんやりする、ぐったりする
- 血圧が下がり顔が青白くなる
命に関わるため、迷ったら「打つ」が原則です。
先ほどの症状チェックシートを参考にしてみてください。
エピペンの正しい使い方【写真付き解説】
ここからは、エピペンの使い方を写真付きで一つずつご説明します。
Step1：青いキャップを外す
キャップを引っ張って外します。
※外す際に注射器の上下どちら側にも親指をかけない！
Step2：オレンジの先端を太ももの外側にあてる
緊急時は衣服の上からでもOK！太ももの外側に「垂直にしっかり」当てます。
※誤注射を防ぐためにも持つときは写真のように握ってください
※おしりや静脈に使用しないこと
太ももの外側の辺りに刺せば静脈に当たることはないので、外側に垂直に当てましょう！
Step3：強く押し当てて、10秒数える
「カチッ」と音がしたら注射が始まった合図。
10秒しっかり数えます。
※注射後、打った部位を10秒ほどマッサージするといいです。
投与した薬剤が速やかに吸収され、早く効果が現れるようにするためです！
Step4：終わったら、救急車を呼ぶ！
注射後すぐに119番通報。
エピペンはあくまで応急処置。
必ず医療機関で診てもらってください。
効果は20分程度なので、必ず使用後は救急車を呼びましょう。
※2本以上エピペンがある場合、15分たっても症状改善が見られない場合に次のエピペンを使用しましょう。
どんなときに使う？判断に迷ったら「打つ」
私自身も最初は「本当に今、打つべき？」と不安でした。
でも、迷ったときにためらっている時間が一番危険です。
使用の目安
早めの対応が命を守ります。
- 2つ以上の症状（例：蕁麻疹＋咳）
- 顔色が悪くぐったりする
- 呼吸が苦しそう
このチェックシートを参考にするといいです。
独立行政法人環境再生保全機構の「食物アレルギー対応ガイドブック２０２１改訂版」参照
家庭と学校での備えも大切です
- エピペンは室温保管（冷蔵NG）
- おでかけ時は必ず持ち歩く
- 保育園や学校には「使用同意書」と一緒に携帯用ポーチを預けましょう
- 家族全員で「誰でも使える」準備を！
私はシールに必要事項を記載してエピペンポーチに貼っています。
エピペンの保管
保管方法
- 光で分解されやすいので、携帯用ケースに納められたままの状態で保管
- 室温（１５度〜30度）での保存が望ましい
- 乳幼児の手の届かないところで保管を
定期的な確認を
- 有効期限を確認
- 注射器の窓から見える薬剤が変色したり沈殿物があった場合は新しいエピペンと交換するように
よくある質問（FAQ）
Q. 使用期限が過ぎたら使えない？
→ 使用は推奨されません。処方元に連絡を。
※エピペン処方時に箱の中に期限通知のはがきがあるので必ず活用しましょう
Q. 他の子にも使っていいの？
→ エピペンは個人専用です。本人にしか使えません。
Q. 2本目を打つタイミングは？
→ 救急車が来る前に症状が再発した場合に、2本目を15分以上あけて使用可能です。
最後に｜薬剤師ママからのメッセージ
私はプロとして知識があったのに、「いざ」という時にはやはり不安です。
エピペンは本当に「命をつなぐ道具」だということ。
「迷ったら打つ」この言葉は病院の先生にも言われた言葉です。
ママ・パパも、どうか怖がらずに使ってください。
この情報が、誰かの安心と備えにつながれば嬉しいです。
ダウンロードがオススメ！
- マイエピというアプリでエピペン投与手順がみれるのでダウンロードがおすすめ【https://allergy72.jp/app/】
- 症状チェックシートや救急対応時マニュアルがPDFでダウンロードできます【https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/pdf/archives_27015.pdf】
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